2008-09-01から1ヶ月間の記事一覧

近藤勇

新選組の物語といえば、司馬遼太郎の「新選組血風録」や「燃えよ剣」が有名だが、戦前に新選組の再評価のきっかけとなったのは子母沢寛の「新選組始末記」である。子母沢寛は同書の中で、それまでとかく勤皇の志士の敵役でしかなかった近藤勇と新選組の隊士…

相楽総三 そのまたつづき

「瞼の母」「沓掛時次郎」といった股旅もので知られる長谷川伸の作品に「相楽総三とその同志」という長編がある。これは小説というよりは多くの資料を渉猟したドキュメンタリーとでもいった方がいいような作品であるのだが、その冒頭50余ページ(中公文庫版)…